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化学技術科「定量分析実習」

中和滴定
定量分析
 定量分析とは、試料中にある濃度などの成分量を調べる分析のことです。成分がわからない場合は、事前に定性分析をおこない成分を特定しておきます。

中和滴定
 定量分析の代表的な分析法で、既知の濃度の溶液を試料の成分と中和させることによって、成分の濃度を調べる方法です。

 滴定の基礎となる中和滴定の実習では、各種分析器具や天秤の使用法などを十分に練習後、以下の手順で「食酢中の酢酸の濃度測定」を実施します。
  @炭酸ナトリウム溶液の調製
  A塩酸の濃度測定
  B水酸化ナトリウムの濃度測定
  C食酢中の酢酸の濃度測定
 この内容は、以前(H20〜22)「高校生ものづくりコンテスト化学分析部門」の課題にもなっていました。
キレート滴定
試料溶液
キレート滴定
 金属イオンの迅速な定量法の1つとして広く用いられているもので、キレート作用のあるEDTA試薬を用います。pHを一定に保つための緩衝溶液や金属指示薬を用いて最適な条件にしなければならないデリケートな分析方法です。
 左の写真は、マンガンイオンの定量を行っているようすです。
 下の写真は、緩衝溶液と金属指示薬、銅イオン・マンガンイオンを含んだ試料溶液です。
 この実習の内容は、以前(H23〜26)「高校生ものづくりコンテスト化学分析部門」の課題にもなっていました。本校化学科は、平成26年度のコンテストで近畿4位となりました。

キレート作用
 水溶液中の金属イオンと特異的なイオン交換基を持つ分子が強固に結合する現象。分子がカニのはさみのように金属イオンをはさむようすから、ラテン語でカニを表すChela(キレート)が名前の由来。
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